真夏の中村あゆみ

2012年10月・11月

真夏の中村あゆみ Vol.19

 全国各地のイベントで引っ張りダコの夏が終わり、そろそろ時間に余裕がでてきたかな?と思ったら、今年の中村あゆみの勢いは、とどまることを知らない。まずは9月12日。『中村あゆみ/BEST COLLECTION HUMMINGBIRD YEARS '84-'93』(CD5枚組)が発売になった。デビューから約10年間在籍したレーベル‘ハミングバード’。そこに残された楽曲から自身が監修・選曲した79曲が収録されているベストアルバムだ。続く10月3日には、彼女が歌う千葉ロッテマリーンズの公式サポートソング『勝利の女神が舞いおりた!!』が発売になるうえ、この日は ‘絶体絶命’で参加している話題の『山口百恵トリビュートセレクション』も…。10月8日は、恒例となった『赤レンガ倉庫ライブ vol.5』。こんな具合に、とにかく怒涛のトピック続き。しかも、このドタバタの中でドキュメンタリー番組の撮影も同時進行しているというのだ。

 だからと言って、彼女は子育てに対しても決して手を抜かない。ぜひ、一度、ブログをのぞいてみてほしい[http://ameblo.jp/nakamura-ayumi/]。彼女が‘ギャング’と呼ぶ愛娘との出来事や、愛情たっぷりの手料理についての書き込みが随所に登場してくる。今回、「最近、何かいいことあった?」という僕の質問に対して、真っ先に返ってきた答え。それは中学生になるギャングの運動会の話だった。リレーのアンカーを走り、3位から、まさかの逆転1位。ゴールを目指して必死に走る姿に感動したことは言うまでもなく、‘脇目も振らず’走っていた、あの頃の自分が心に甦ったらしい。

 ほんの些細なことがきっかけになって、伸び悩んでいた枝が急に伸びていくことがある。その日を境にギャングは、どこか大きく成長したという。幾度となく、春に咲き、夏に繁り、秋に実り、冬を過ごした中村あゆみ、46歳。今、愛娘が見せるふとした瞬間が栄養になっているのか、彼女の枝は再び勢いよく伸びはじめてきた。その様相は、まるで常夏サイパンのバナナの木のように、たくましい生命力に満ち溢れている。

真夏の中村あゆみ 中村あゆみ/BEST COLLECTION HUMMINGBIRD YEARS '84-'93』(CD5枚組)
5枚組/79曲/歌詞と本人からのメッセージを記載したブックレット付き◆定価¥10,500
通信販売はこちら⇒公式ページ

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